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【難しい現在完了形をマスターしよう!】
中学生で最初に「現在完了形」を習ったと思いますが、はじめてみたときほとんどの人がつまずいたと思います。
恐らく多くの方が現在完了は「have+過去分詞」と暗記させられたのではないかと思います。
ただ暗記するだけだと、訳し方はたくさんあってどのときにどういう訳し方をするのか分からなくなってしまいがちです。
まずはそもそもなぜ完了形には「have」を用いるのかというところに焦点を絞ってみましょう。
【そもそもhaveってなに?】
haveと聞くとおそらく「持っている」という意味が真っ先に浮かぶと思いますが、
実は根本的な意味は「持っている」ではないのです。
単語にはそれぞれ"コアイメージ"というものがあります。
つまり本質的な意味のことです。その意味から派生して色々な意味が生まれてくるわけですが、
haveのコアイメージというのが「~の状態」という意味です。
状態動詞という言葉を聞いたことがある方もいるかと思いますが、
haveもそのうちの一つですので、状態を表します。
この意味から「~を持っている(状態)」や「~がある(状態)」などの様々な意味が生まれました。
【ではなぜ完了形にhaveを用いるの?】
普通、現在完了は「完了」「経験」「結果」「継続」の四つの訳し方を習ったと思います。
ただこれらの用法というのは、、、
これら四つのどの意味にも「~という状態」という意味が含まれています。
なので「have」を用いているのです。
逆に言えば「完了」「継続」「経験」「結果」など覚える必要はありません!
※もちろん知ってて損はないです!学校のテストなどに出る場合は覚えましょう。
【完了形は完了はしていない!】
英語の完了形とうのは、日本語で完了したことを言い表すのと異なり、
「かならずしも完全に動作が完了している訳ではない」のです。
確かに、完了のニュアンスで訳すものもありますが、
この違いが現在完了を難しく感じてしまう理由の一つでもあります。
では実際に訳がどのようになるのか、例文を見てみましょう。
【例文】
◦ I have lived in Tokyo for two years.
◦ I have eaten tuna two times.
◦ I have just washed my car.
◦ She has gone to Chiba.
これらはそれぞれ四つのニュアンス「完了」「継続」「経験」「結果」のどれか用いて訳すことができます。
では答えから言ってしまうと、、、
◦ I have lived in Tokyo for two years.
「私は二年間東京に住んでいます。」(継続)
◦ I have eaten tuna two times.
「私は二回マグロを食べたことがあります。」(経験)
◦ I have just washed my car.
「ちょうど車を洗い終わったところです。」(完了)
◦ She has gone to Chiba.
「彼女は千葉にいってしまいました(もうここにはいないというニュアンス)」(結果)
重要なのは、時間軸が「過去から現在までの間」のことということです。
よく「過去形とどう違うのか」という質問を受けるのですが、
過去形というのはただ漠然と「過去のある一点」に焦点を当てています。
【現在完了形のまとめ】
現在完了形は「have+過去分詞」で「~という状態」というニュアンスがあります。
「完了」「継続」「経験」「結果」の四つの訳し方のニュアンスがあり、
過去形と異なり時間軸が「過去から現在にかけて」に焦点が当てられています。