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I want somethihng cold to drink.の語順と意味
こんにちは!
今回は、以前生徒さんから「I want something cold to drink.ってなんでこの語順になるのか」という質問をいただき、とてもいい質問だったのでここで解説していきたいと思います。
まずはこの文の意味ですが、単純に「私は何か冷たい飲み物が欲しい」です。
整序問題でよく出るこの問題ですが、単純に暗記してしまっている方も多いです。
ここでは「なんでこの語順になるのか」というところを解説していこうと思います。
ただ、今回は説明事項が多いので目次を作りました。
もし「これはもう知ってる!」という項目があったら飛ばして、
分からないものだけ読んでしまっても構いません。
一つ一つ順番に説明していきます。
【wantとsomethingの品詞】
まず、これらの品詞についてですが、
◦want「動詞」
◦something「代名詞」
です。
当たり前ですが、wantのように「欲しい」となっても
英語では動詞扱いになります(likeと同じように)。
そしてsomethingは代名詞なのでwantの目的語となっており、
「I want something」となります。
「I want to~」とならないのは「want to do」で「~したい」という意味になるからです。
今回は「~が欲しい」という意味で使われているので「want」の後ろには目的語が来ます。
【不定詞の形容詞的用法】
以前に「分詞の形容詞的用法」についての解説記事を載せましたが、
今回は「不定詞の形容詞的用法」についてです。
まず「〇〇するための~」を意味する不定詞の用法のことを「形容詞的用法」と言います。
そして役割というのが、やはり形容詞的用法なだけあって「名詞・代名詞」を修飾する役割があります。
今回の文は、「I want something cold to drink.」のwantの目的語に
名詞句「something cold to drink」が来てる、という構造です。
そしてこの名詞句の中では、形容詞のcoldと、to不定詞の形容詞的用法であるto drinkがどちらもがsomethingを修飾しています。
【修飾語について】
英語は普通、一つのワードからなる修飾語というのは「修飾される名詞の前」に現れます。
例)a pretty girlだと「girl」という名詞の前に修飾語の「pretty」が来る。
対して、二つ以上のワードからなる修飾句というのは「修飾される名詞の後ろ」に現れます。
例)a girl who is prettyのように修飾する言葉が一語じゃない場合
しかし!
今回出てきたsomethingを含む「-thing・-one・body」などの語(不定代名詞といいます)は修飾語が一つのワードからなるものであっても、修飾する名詞の後ろに現れます。
なので今回somethingよりも後に「cold to drink」が来たということです。
【修飾"語"と修飾"句"】
最後になぜ「cold to drink」という順番になるのかということなのですが、
英語は普通「修飾語は修飾句よりも手前」になるからです。
ところで先ほどもちょいちょい使用してしまいましたが、ここで一応「語」と「句」の違いを確認しておきます。
◦「語」とは「一つの語から成り立っている言葉」
◦「句」とは「二つ以上の語から成り立っている言葉」
のことをいいます。
なので「cold」は一つの語から成り立っているので「修飾語」
「to drink」は二つの言葉から成り立っているので「修飾句」
また、「修飾語は修飾句よりも手前」にくるので
「cold to drink」という語順になる訳なのです。
【さいごに...】
今回のトピックは非常に情報量が多く難しいですので、
一度読んだだけではなかなか理解できないものかもしれません。
なので、繰り返し読んで、一個一個理解していくことが大事です。
以上で今回は「I want something cold to drink.」についての解説でした。
ありがとうございました!