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【関係代名詞と関係副詞~これってwhich?where~?】
突然ですが、問題です!
whichかwhereのどちらかを選んでみてください。
(1) This is the place ( which / where ) she used to live.
(2) This is the country ( which / where ) he has wanted to visit for a long time.
分かりましたか?
関係詞が苦手な方には「?」な問題だったと思います。
答えから言ってしまうと(1) where , (2) which です。
なぜこうなるのかはこの後の解説を読めばもう関係詞で迷うことはなくなるかと思います!
そこで今回は「関係代名詞と関係副詞」について解説していきたいと思います。
【まず結論から...】
今回は先に結論から関係代名詞の後には「不完全文」が来る!
関係副詞の後には「完全文」が来る!
なので先ほどの(1)には関係副詞のwhereが入り、(2)には関係代名詞のwhichが入ります。
それではこれらを踏まえて解説に入っていきたいと思います。(この時点で完全文とか不完全文とかについて理解できていなくて大丈夫です!)
【カンケイダイメイシ...?】
中学生の時に関係代名詞を始めて習ったと思いますが、
その名前を聞いたときに大半の方が「?」と感じたのではないかと思います。
まずこの「関係代名詞」という名前。ちょ~~~~わかりづらいですよね(;´Д`)
関係代名詞はどんな役割をするのか。
それは少し難しい言葉でいうと「修飾・被修飾の関係を表す代名詞」のことだとすると理解しやすいかと思います。
どういうことか。
まず例として下の文をご覧下さい。
I have a friend who lives in London.
このとき、関係代名詞「who」の後ろの文章「lives in London」はwhoの直前の「a friend」のことを修飾しています。
次に、関係代名詞の役割が分かったところで、これらの違いについて触れていきます。
まず関係代名詞ですが「代名詞」とついていることもあり、関係代名詞の手前のワードの内の「名詞」を修飾することが出来ます。
では関係副詞ってなんやねんなヽ(゜Д゜)ノ!
【そもそも副詞ってなんやねん!】
副詞とは、「それがなくても文意が通じるもの」あるいは「動詞や形容詞を修飾するもの」です。
例えば、「私はサッカーをめっちゃ頑張る」という文でいうと「めっちゃ」は無くても文章が成り立ちますよね?
またここでの「めっちゃ」は「頑張る」という動詞を修飾しています。
なので「めっちゃ」は副詞です。
※一口に副詞といっても「副詞節」や「副詞句」などがありますが、ここではこんがらがってしまうとまずいので、今回はすべて「副詞」として説明していきます。
【では関係副詞は?】
関係副詞は大まかに言うなれば関係代名詞の副詞バージョンといってもいいですが、
大きな違いは後ろに「完全文がくるか不完全文がくるか」というところにあります。
始めにも言ったとおり、
関係代名詞の後ろには「不完全文」
関係副詞の後ろには「完全文」が来るんです。
ではここで始めに解いた問題の解説も踏まえて説明していきます。
まずは(1) This is the place ( which / where ) she used to live.です。
( which / where )のあとの文章に注目してください。
「she used to live」とありますがこの文は欠落している部分のない「完全な文」だということが分かります。
なので答えは関係副詞のwhereなのですが、
「in the place」は副詞のかたまりなのでこれがなくても文章が成り立ちます。
なのでその副詞のかたまりを「関係副詞」のwhereで言い換えています。
では次に(2) This is the country ( which / where ) he has wanted to visit for a long time.ですが、
後半の文章「he has wanted to visit for a long time」に注目して頂くと、
このように「the country」が抜けていることがわかります。
そしてこの「the country」は名詞ですので、これを関係代名詞のwhichを用いて代用していることになります。
くれぐれも「直前に建物とか場所とかが入ってる!」から「where!」のように安易に選んではいけませんヽ(゚Д゚)ノ!
【まとめ】
関係代名詞の後ろの文章は「不完全文」
関係副詞の後ろの文章は「完全文」が来る!
また、副詞は「動詞や形容詞を修飾し、文になくてもいい要素」である。
理解に苦しむ分野なので少々分かりづらくなってしまっているかもしれません。
なのでまずはこれらを踏まえて実際に問題に触れて、この「完全」「不完全」のパターンを用いて解いてみてください!